えっ、それって“理論値”じゃないの?回線速度の“実測値”との違いをわかりやすく解説

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えっ、それって“理論値”じゃないの?回線速度の“実測値”との違いをわかりやすく解説
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こんにちは、ジライヤです。わたしのブログに来ていただき、ありがとうございます。

「最大1Gbpsの高速通信!」
そんなうたい文句にひかれて契約したのに、
「全然そんなスピード出ないじゃん…」とガッカリしたこと、ありませんか?

実はそれ、“理論値”と“実測値”の違いが原因かもしれません。

本記事では、ネット回線の速度表示でよく見る「理論値」と「実測値」の違いを、初心者にもわかりやすく解説。
さらに、自分に必要な回線速度の目安や、失敗しない選び方のポイントも紹介します。

そもそも「理論値」と「実測値」って何が違うの?

理論値=“理想環境”で出せる最大値

理論値とは、メーカーや通信業者が理想的な環境で測定した、技術的に出せる“最高速度のこと。
通信障害や混雑のない状態で、ルーターや端末の性能が最大限に引き出された時の数値です。

例:「最大1Gbps」や「下り最大2.4Gbps」などがそれに該当。

あくまで“最大出せるかもしれない値”なので、日常生活で出ることはほぼありません

通信速度については初心者必見!5分でわかるネット回線の通信速度と快適ラインの見極め方で詳しく解説しています。ぜひ見て行ってください。

実測値=“現実のネット環境”で出るリアルな数値

一方で実測値とは、実際にあなたの端末・ルーター・接続環境で測ったリアルな速度です。
測定する時間帯や場所、接続台数、利用中のサービスなどによって変動します。

通信速度テストアプリで表示されるのが“実測値”です。

両者のギャップはなぜ生まれる?
・同時接続の多さ(混雑)
・距離・障害物・壁などの物理的な遮断
・ルーターやスマホのスペック差
・通信機器の干渉(電子レンジ、Bluetoothなど)
実測値は“生活環境のリアル”を映す鏡と言えます。

「最大1Gbps」はウソじゃないけど、ホントでもない

広告やパッケージでよく見る“最大速度”の正体

インターネットのサービス紹介でよく目にする
「最大〇〇Mbps」「最大1Gbps」という表示。

これはすべて、理論値ベースで表記されています。
つまり、最適な条件がすべて揃ったときに“出せる可能性がある上限値”ということ。

例えば、光回線の「最大1Gbps」は、
実際には200〜600Mbps程度が出ていれば“速いほう”といわれるレベルです。

「理論値で1Gbps」→ 実測だと100〜300Mbpsのことも

同じ「1Gbps対応回線」でも、実際の速度は人それぞれ。
混雑する夜間や、建物の構造、Wi‑Fiルーターの性能によって、100Mbps以下になることもあります。

たとえば…

  • 夜7〜10時に測ると回線が混雑して激遅
  • 5GHz帯が届かず、2.4GHzで接続 → スピードダウン
  • スマホが古く、そもそも高速通信に非対応

これらはすべて、実測値の低下につながる要因です。

通信速度に影響を与える“隠れた要素”たち

実測値に影響する要素は、実はかなり多いんです。

要素影響内容
回線の種類光回線、モバイルWi‑Fi、CATVなど
ルーターの規格Wi‑Fi 5 / 6 / 6E で速度に差が出る
接続帯域2.4GHzより5GHzのほうが高速
接続台数多すぎると通信速度が分散される
利用時間帯夜間・休日は回線が混雑しやすい
端末のスペック夜間・休日は回線が混雑しやすい

つまり、「理論値」だけを見て回線やルーターを選ぶのは危険。
「実際にどれくらいの速度が出るか」が、選び方のカギになるのです。

あなたの使い方で、必要な速度は違う

「速度は速ければ速いほど良い」と思いがちですが、
実はあなたのネットの使い方によって“必要十分な速度”は変わります。

ここでは、利用シーン別に目安となる実測速度を紹介します

メール・SNS・Web閲覧なら10〜30MbpsでOK

スマホでのWeb検索や、LINE・Instagramの利用程度であれば、
10Mbps程度でも快適に利用できます。

ただし、画像の多いページや動画広告が多いサイトでは、
最低でも「20Mbps」は欲しいところです。

動画視聴・ビデオ会議なら50〜100Mbpsは欲しい

YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスや、Zoom会議などは、
映像の品質と安定性が求められます。

  • フルHD動画視聴:推奨 20〜50Mbps
  • Zoom(HD画質):推奨 30〜100Mbps(上り下り)

特にリモートワークでは「上り(アップロード速度)」も重要です。

ゲーム・配信・複数台接続は100Mbps以上が安心

FPSやMMORPGなどのオンラインゲームやライブ配信
家族で複数台を同時に使う家庭では、100Mbps以上の速度が理想的です。

  • オンライン対戦ゲーム:50〜200Mbps(PING値も重要)
  • Twitch/YouTube配信:最低でも30Mbps以上(上り)

高速通信だけでなく、遅延(PING)や安定性もパフォーマンスを大きく左右します。

遅延(PING)や安定性については【保存版】ネット回線の測定方法まとめ Ping値・ジッター・パケットロスを無料ツールでチェック!で詳しく解説しています。ぜひ見て行ってください。

実測値はこうやってチェック!おすすめの測定方法

「理論値じゃなく、実際にどれくらいの速度が出ているか知りたい」
そんなときは、“速度テスト”で今の回線の実力を可視化しましょう。

速度テストサイト(Fast.com/Speedtestなど)

もっとも手軽なのは、無料の速度測定サイトやアプリを使う方法です。

測定すると「下り速度(ダウンロード)」「上り速度(アップロード)」「PING(遅延)」が表示されます。

速度テストは【3分で完了】通信速度の測定方法とチェックのタイミングで詳しく解説しています。

測定は「時間帯」「場所」を変えて複数回が基本

実測値は、時間帯やWi‑Fi接続位置によって大きく変動します。

おすすめの測定条件

  • 朝・昼・夜と時間をずらして3回程度測る
  • スマホやPCをできるだけルーターに近づける
  • 壁や障害物のない場所でテストする

同じ家の中でも、「1階と2階」「リビングと寝室」で速度差が出ることはよくあります。

スマホやルーターの性能にも注意!

意外と見落としがちなのが、端末や機器のスペックが“ボトルネック”になっている場合

  • 古いスマホはWi‑Fi 5までしか対応していない
  • ルーターが古くて、1Gbps回線の速度を活かしきれていない

こうした場合は、「回線自体は速いのに、実測値は遅い」といった現象が起こります。

測定前に、使っている端末やルーターの性能も確認しておくのがおすすめです。

Wi-FiについてはWi-Fi6とは?家族みんなが快適になる新世代ネット環境 仕組み・メリット・おすすめルーター解説で詳しく解説しています。ぜひ見て行ってください。

失敗しないための“回線選び”のコツ

「最大〇〇Gbps」に惹かれて契約したら、実際はぜんぜん速くなかった…
そんな失敗を防ぐためには、“実測値”をベースに回線を選ぶことが何よりも大切です。

実測値を公表しているサービスを選ぶ

最近では、「平均実測値」や「利用者平均速度」を掲載しているプロバイダや回線比較サイトも増えています。

例:みんなのネット回線速度(みんそく):実際の測定結果が数値で見える

理論値だけでなく、実際の利用者の声をベースにした実測情報を参考にするのがポイントです。

SNSや口コミも“生の声”として参考に

Twitterや掲示板、口コミサイトには、
「○○回線、夜になると遅くなる」「△△ルーター変えたら爆速になった」など、
リアルな“使い心地”が詰まっています。

もちろん一部の主観も混じりますが、傾向やトラブルの傾向をつかむのに役立ちます。

「理論値だけで選ばない」が回線選びの鉄則

見た目のスペックや“最大○○Gbps”に惑わされず、以下のようなポイントで判断しましょう。

  • 実測値の評判は?
  • 利用者の満足度は?
  • 自分の使い方に見合った速度か?

たとえば在宅ワークなら「上り速度」、ゲームなら「PING値」も重要です。

ジライヤ
ジライヤ

自分の“ネットの使い方”に合わせた選び方が、後悔しないコツです。

まとめ “速そう”より“ちゃんと速い”を選ぼう

ポイント

  • 「最大1Gbps」などの表記は、あくまで理論上の最大値であり、日常的には出ないことがほとんど。
  • 一方、実測値はあなたの自宅環境や時間帯、使用端末などによって変わる“リアルな通信速度”。
  • ネット回線やWi‑Fi機器を選ぶときは、「速そう」に見える理論値だけでなく、“ちゃんと速い”実測値や使用感を確認することが大切。
  • 自分の利用目的にあった「必要十分な速度」を把握することが、コスパの良い選択につながります。

ネット選びの正解は、スペックの高さより“あなたにフィットするかどうか”。
実測値の見方を知っておけば、ネット回線で損することはもうありません。

さいごまでありがとうございました。

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